憧れのFIREですが、目標となる資産形成額がとにかく高いです。果てしなく長い道なのでFIREを目指して行動を起こそうにも、まるで現実感がありません。そこで、考え方を変えて「ますはリーンFIREを目指す」というのは悪くないかもしれません。(※僕は別の理由でサイドFIREを目標にしています)
人は、自分にとって高すぎる目標よりも、少し頑張れば届きそうな目標の方が頑張れるものです。ファットFIREではないとはいえ、憧れの「FIRE」の冠がついた言葉の響きの良さも相まって、楽しく妄想しながら資産形成ができそうですね。
リーンFIREとは僕は以下のようにとらえています。
資産運用で得られる不労所得だけで、日々の生活を質素・倹約しながら送るスタイル。資産収益で賄う金額が必要最低限の生活費相当である点がファットFIREと異なる。
リーンFIREは、ファットFIREより達成金額の目標が下がります。その他に、以下のような点でも目標達成へのハードルが低くなります。
サイドFIREと違い事業に関するプランを考える必要がない
同じFIREの亜種であるサイドFIREは、自分のスキルで生活資金を稼ぐ事ができるようになる事が条件です。そもそも会社にぶらさがらず自分の力でお金を稼ぐ事ができていればFIREを目指さないかもしれませんが、副業どころかお小遣い稼ぎレベルでも自分のスキルでお金を稼ぐのは並大抵の事ではありません。人によっては、ある意味資産形成よりも大変な事かもしれません。
自分に必要な生活コストを下げる事ができれば、それに応じて目標額もどんどん下げる事ができる
今は、月に20万円で生活できているとすれば、必要な資産は投資金額だけで6000万円必要です。(年4%の取り崩しを想定)しかし、節約スキルを極め、物欲を滅却し、家賃が無い状態を作り出し、月の生活費が10万円程度になれば、リーンFIREに必要な目標金額は半分の3000万円になります。要は他者の影響によらず、自分でコントロール出来るところで勝負できるという事です。
会社での昇給など自分でコントロールしようがないものに依存するよりずっとゴールに近づく確率が高いのです。
リーンFIREを目指す過程で身につく「少ない生活費で暮らせるスキル」は、ファットFIREやサイドFIREにも有効
結局のところ、ファットFIREであってもサイドFIREであっても、その生活が継続できるか否かは生活コスト次第です。だとすれば、低コストでの生活スタイルは早めに身につけておきたいところです。リーンFIREは、低コストでの生活が前提なので、当面の目標としては悪くないです。
いざとなったらバイトをして「バリスタFIRE」状態に方向修正が可能
いざリーンFIREを始めてみて、当初思ったより生活コストがかかるようであれば、バイトやショットワークをする事で「バリスタFIRE」状態に方向修正するのものアリです。ある程度お金が貯まったらまた仕事をしない生活に戻ればいいのです。また、その状態が快適なら、そのまま働き続けるのもいいと思います。